ついに待望の蒸留の日がきました。
蔵でもそうですが蒸留の日はいっそう緊張します。
蒸留は、宮崎裸のもろみとニシノホシのもろみそれぞれ常圧蒸留と減圧蒸留しました。
もろみ張り込み量は一回の蒸留で約8リットル。
一升瓶で約1本半の原酒が獲得できます。
蒸留器の高さは約1m半。でも大型の蒸留器と値段はそれほど変わらないそうです。
ハナが垂れてきた瞬間、フワッと高い香りが実験室に充満していくのがわかります。
その瞬間、思わず熱いものが胸にこみ上げてきました。
これから数か月かけてガス抜きと、ろ過をしていきます。
残った蒸留廃液は、試験場で研究用に使われます。
1枚目:常圧蒸留中
2枚目:ハナタレ
3枚目:蒸留廃液
数ヶ月後、センターの方々による官能比較と、機器を使った分析を行い、ニシノホシと宮崎裸の違いを調べます。
(宮崎県食品開発センターにて撮影)